いつまでも…*短編
「中学3年生なのよ?そんな年で彼女なんて。しかもあんな…」
「俺が誰と居ようと関係ねぇだろ!」
俺に対して説教するのは勝手だ。
でも未緒は関係無い。
「それが親に対する態度なの!?大体、お母さんはあなたのためを思って言ってるのよ。」
…俺の為?
ふざけるな。
今まで母さんが言う通りにやってきた。
成績は常にトップクラスで
ゲームやテレビも我慢して
勉強勉強勉強で過ごしてきた。
やっと見つけた恋まで諦めろと?
「この大事な時期に。別に彼女なんか高校生になってからでも…ねぇ隼人、聞いてるの?隼人!」
母の言葉を遮り、大袈裟な音を立てて部屋の扉を閉める。
勿論鍵も。
カバンを床に投げつけてベッドにダイブする。
むしゃくしゃする。
うちの親父は所謂エリートってやつで、他の家から比べると給料も良くて、綺麗な一軒家に住んでいる。
お前もいい大学に入って、いいところに就職しろ。そう言われて育てられてきた。
勉強は頑張ってる。
文句を言われないように。
常に順位は1位。
彼女くらい作ったって良いだろう?
でも親は未緒の家が気にくわないらしい。
未緒の両親は昔離婚していて
母親は毎日のように男遊び。
でも未緒は何も悪くないだろ?
ドア越しに聞こえていた母の声がやっと遠ざかった。
ベッドの上でぐるぐると考えをめぐらせていると
既に傾いていた太陽はいつの間にか姿を消し
階下から母の声がした。
夕飯のようだ。
その時携帯が震えた。
ディスプレイをみて思わずニヤけてしまった。
"今から会える?"
でもニヤけてる場合じゃなかったみたいだ。
"メシ食べたらいく。いつもの場所で待ってて"
下に降りて食事をする。
食後、麦茶を汲み
勉強するから部屋に近づかないでくれ、と
母に告げて自分の部屋に戻る。
「俺が誰と居ようと関係ねぇだろ!」
俺に対して説教するのは勝手だ。
でも未緒は関係無い。
「それが親に対する態度なの!?大体、お母さんはあなたのためを思って言ってるのよ。」
…俺の為?
ふざけるな。
今まで母さんが言う通りにやってきた。
成績は常にトップクラスで
ゲームやテレビも我慢して
勉強勉強勉強で過ごしてきた。
やっと見つけた恋まで諦めろと?
「この大事な時期に。別に彼女なんか高校生になってからでも…ねぇ隼人、聞いてるの?隼人!」
母の言葉を遮り、大袈裟な音を立てて部屋の扉を閉める。
勿論鍵も。
カバンを床に投げつけてベッドにダイブする。
むしゃくしゃする。
うちの親父は所謂エリートってやつで、他の家から比べると給料も良くて、綺麗な一軒家に住んでいる。
お前もいい大学に入って、いいところに就職しろ。そう言われて育てられてきた。
勉強は頑張ってる。
文句を言われないように。
常に順位は1位。
彼女くらい作ったって良いだろう?
でも親は未緒の家が気にくわないらしい。
未緒の両親は昔離婚していて
母親は毎日のように男遊び。
でも未緒は何も悪くないだろ?
ドア越しに聞こえていた母の声がやっと遠ざかった。
ベッドの上でぐるぐると考えをめぐらせていると
既に傾いていた太陽はいつの間にか姿を消し
階下から母の声がした。
夕飯のようだ。
その時携帯が震えた。
ディスプレイをみて思わずニヤけてしまった。
"今から会える?"
でもニヤけてる場合じゃなかったみたいだ。
"メシ食べたらいく。いつもの場所で待ってて"
下に降りて食事をする。
食後、麦茶を汲み
勉強するから部屋に近づかないでくれ、と
母に告げて自分の部屋に戻る。