いつまでも…*短編
「そっか…」
未緒の母はしょっちゅう違う男を家に連れて帰ってくるらしい
その度居場所が無くなる未緒は家を出てくる
「あたしなんてお母さんからしたら邪魔なだけなんだよね…」
切なそうな顔で俯く
どうにかしたい
どうにか…
「…なぁ未緒」
「んー?」
「二人で…逃げない?」
「え…?」
ぽかんと口を開いてこちらを見つめてくる。
「逃げる…って何処に?」
「…東京、とか」
「でもそんなお金…」
「俺が出すよ。いつか返してくれればいい。」
沈黙が続いた。
「やっぱ駄目だよな…」
「いや、いこ!逃げよ!」
真剣な顔でこちらを見てから
ね?とふにゃっと笑顔になる
いつにする?なんて旅行気分で
計画を立てる
早いほうがいいということで
出発は明後日
荷物は鞄ひとつ以内
「楽しみだね。」
「な。待ち合わせは朝5時にバス停で」
「りょーかいです!」
どちらからともなくふふふっと笑った。
見つめ合ったまま沈黙になる。
思わず手を握って、唇を重ねた。
未緒の母はしょっちゅう違う男を家に連れて帰ってくるらしい
その度居場所が無くなる未緒は家を出てくる
「あたしなんてお母さんからしたら邪魔なだけなんだよね…」
切なそうな顔で俯く
どうにかしたい
どうにか…
「…なぁ未緒」
「んー?」
「二人で…逃げない?」
「え…?」
ぽかんと口を開いてこちらを見つめてくる。
「逃げる…って何処に?」
「…東京、とか」
「でもそんなお金…」
「俺が出すよ。いつか返してくれればいい。」
沈黙が続いた。
「やっぱ駄目だよな…」
「いや、いこ!逃げよ!」
真剣な顔でこちらを見てから
ね?とふにゃっと笑顔になる
いつにする?なんて旅行気分で
計画を立てる
早いほうがいいということで
出発は明後日
荷物は鞄ひとつ以内
「楽しみだね。」
「な。待ち合わせは朝5時にバス停で」
「りょーかいです!」
どちらからともなくふふふっと笑った。
見つめ合ったまま沈黙になる。
思わず手を握って、唇を重ねた。