恋という名の迷路 ~甘くて苦い迷宮~
迷宮の入り口…
今日は入学式
やばい!!
入学式早々遅刻なんてシャレになんないからっ!
キーンコーンカーンコーン
HRを知らせる鐘が私のいる昇降口前まで響く。
どうしよ…遅れるっ!!
上履きもはかず廊下を走り、階段を駆け上がり始めたその時…
ずるっ…
私は足を滑らせて転んでしまった。
「いったぁ。」
段差を椅子代わりにして座り込む。
やっぱ上履きはけばよかった…
そう後悔していると誰かが手を差し伸べてくれた。
…だ、誰……?
顔を見ようとしたけどちょうど逆光でよく見えない。
嬉しいけど…知らない人だし……
ちょっと躊躇してると私の手首を引っ張り、ゆっくりと立たせてくれた。
「あ…ありがとうございます…」
「大丈夫?一応保健室行くか…」
そういうと体を支えて一緒に保健室まで連れてってくれた。
良かったことに私のけがは軽い捻挫。
怪我した直後は痛かったものの、もう一人で歩けるから心配はないだろう。
そうだ…お礼っ!!
お礼をしようと保健室にいるはずの彼を探した…
…が、彼はもういなかった。
先生がいうには上履きの色が高1の学年カラーだった…らしい。
顔はしっかりと覚えていないし名前も知らない。
根拠もない、けど…
私は彼が運命の人…そう思えた。
やばい!!
入学式早々遅刻なんてシャレになんないからっ!
キーンコーンカーンコーン
HRを知らせる鐘が私のいる昇降口前まで響く。
どうしよ…遅れるっ!!
上履きもはかず廊下を走り、階段を駆け上がり始めたその時…
ずるっ…
私は足を滑らせて転んでしまった。
「いったぁ。」
段差を椅子代わりにして座り込む。
やっぱ上履きはけばよかった…
そう後悔していると誰かが手を差し伸べてくれた。
…だ、誰……?
顔を見ようとしたけどちょうど逆光でよく見えない。
嬉しいけど…知らない人だし……
ちょっと躊躇してると私の手首を引っ張り、ゆっくりと立たせてくれた。
「あ…ありがとうございます…」
「大丈夫?一応保健室行くか…」
そういうと体を支えて一緒に保健室まで連れてってくれた。
良かったことに私のけがは軽い捻挫。
怪我した直後は痛かったものの、もう一人で歩けるから心配はないだろう。
そうだ…お礼っ!!
お礼をしようと保健室にいるはずの彼を探した…
…が、彼はもういなかった。
先生がいうには上履きの色が高1の学年カラーだった…らしい。
顔はしっかりと覚えていないし名前も知らない。
根拠もない、けど…
私は彼が運命の人…そう思えた。