恋という名の迷路 ~甘くて苦い迷宮~
入学式前の出来事を私の親友、美愛に話した。
すると…
「え、運命の人って…ドラマや漫画の世界じゃないんだよ?ここは…」
予想通りの答え。
私だって分かってる…
心のどこかで運命なんてないって思ってる。
でも……
「私は、運命の人いると思うっ!」
ただの願望だってわかってる。
でも…
「私、結婚するなら…永遠の初恋がいいんだ!」
だって…手をつなぐのも、キスも、その先も…
初めて好きになった人とがいいもん!
ただの理想で現実は違うってわかってる。
分かってるけど…
少しくらい夢を見てもいいでしょ?
すると美愛は少しため息をついて
「応援してるっ、運命の人…見つかるといいね?」
そう微笑んだ。