恋という名の迷路 ~甘くて苦い迷宮~
「ほんっとあんたら仲良しだよね~…」
少しあきれたようにつぶやく美愛。
んー、でもなんでこんな仲いいのかなぁ。
…いやでも、答えは一つしかない。
「「幼馴染だもん!」」
「あ…。」
「パクんなよ~!」
「そっちこそ!!」
…あはははっ!
どちらからともなく笑い出す私たち。
ほんと、湊といると美愛と一緒にいるのとはちょっと違う安心感があって楽しい。
くだらないことで騒げる私には必要不可欠な大好きな時間…
それから少しの間わらい続けた。
そしてお互い落ち着いてきたとき…
「あぁ、そうだ結良っ!」
思い出した!と言わんばかりに話し出す湊。
「ん?なにー??」
「お前、怜と知り合い?」
「え、誰それ?」
あの時は知らなかった…
この出会いが甘くほろ苦い、迷宮へのの入り口だったなんて…