ドクトル…あなたに恋して良いですか?
パタパタと向かいながら売店の外で辺りを見回して居る自分がいた。

「何で探しちゃってるんたろ。バカみたい…」

そう呟いて小さく笑い、俯きながら茅乃の待つ病室に向かった。
やっぱりボーッとしたような、どこか頼りない。そんなイメージが付いていたがどうしたのか…胸がきゅぅっとして…緊張しているような変な気持ちだった。
病室に戻るとその異変にやはり気づいた茅乃。

「セーラ?どうしたの?なんかあった?」
「何で?」
「顔が女の子になってる。良い人居た?」
「そんな事…ないよ?茅乃の思いすぎ。」
「そっかなぁ。白状しちゃいなよ!」

そうせっつかれた。
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