ドクトル…あなたに恋して良いですか?
目が合わない日。
次の日。少し早めに病院に着いたせあら。早く…と思っていたものの、面会可能時間よりも早かったために売店前で待つ事にした。ここならば携帯だって使える場所だったからだ。

「よしっと…」

茅乃にメールを入れたせあらは売店で買ったドリンクとチョコレートを食べていた。嬉しそうに茅乃とメールをしながら面会時間まで時間を潰していた。
そんな時にふと顔を上げた時、せあらの胸はトクリと高鳴った。何人もの医師の中でただ1人、成瀬の姿を見つけたのだった。医師同士での会話で優しく、楽しそうに話しながら行っていた。

「会えちゃったけど…気付いてないよね…はぁ……」
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