ドクトル…あなたに恋して良いですか?
そして迎えた、せあらにとっては勝負の日でもあり親友のハレの退院日でもあった。茅乃の病室に向かい深呼吸をして扉に手をかけた。カラカラと軽い音と共に中の見慣れた空間。いつもの看護士と笑いながら話をして居た茅乃を見てほっと一安心…と言った所だった。

「せあらちゃん、良かったね!茅乃ちゃんも無事に予定より早く退院できて!」
「はい。茅乃がお世話になりました!」
「ちょっとセーラ!酷くなぃい?」

クスクスと笑いながらそんな2人のやりとりを見ていた看護士は退室チェックの時間を告げて出て行った。

「セーラ!」
「何?」
「それ?」
「…ん……簡単だよ。」
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