ドクトル…あなたに恋して良いですか?
何もないかの様にまた僕は三宮さんの隣でひとときの時間を過ごす。しかし何だ、僕と会っても何故か彼女はいつものような笑顔を見せてはくれない。僕自身楽しい話をしている訳でもなくただの友人のドクトルだと言うだけだ。しかし先に出た彼女を何故か追って声までかけてしまった。

「あれ、三宮さん?」
「あ…////成瀬先生。こんにちわ」
「久しぶり。今日も鈴木さんのところ?」
「はい…」
「そっか。気を付けてね?」
「はい。ありがとうございます。」

気の利いた言葉の1つも出ない自分に笑いすらこみ上げてきた。

「はっ…クスクス…気を付けてって何にだって話だ…」
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