アオゾラをカナデヨ
「とにかく、恋愛は自由!香子だって、悪いことしてるわけじゃないし。ソウが遠慮することもないよ」

「そうそう。麻美の言う通りだよ。また香子のことは私に相談して」

みんな、ありがとう。

「うん、ありがとうね」

3年間、苦しい時も楽しい時もずっと一緒に過ごしてきた仲間。

私一人で抱えこんでいても前には進めない。こんな風にして想いを語ることで、自分の気持ちに気づいたり自信を持てたりするんだ。

「でも恋愛に浮かれてて、練習おろそかにしたら承知しないからね!」

「あはは、もちろん!」

しっかり者の実梨に念を押される。

そうだ、浮かれたり悩んで落ち込んでるヒマなんてないんだ。

そんな器用にはできないかもしれないけど、安斉くんを好きな気持ちを糧にして、私らしく一歩を踏み出すためにも、まずは全国を目指して。
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