アオゾラをカナデヨ
♫
吹奏楽コンクール地区予選の日は、朝から気持ちのよい快晴だった。
梅雨が明けてからは、一気に夏がやって来たかのように陽射しが強く照りつけていた。
雨が苦手な私にとっては、暑い方がマシだ。
コンクール用の衣装に腕を通すと、いよいよ気合いが入る。
あと何回、この衣装を着ることができるのだろうか。
控え室、一番緊張感がある初日。個人やパートごとに音合わせをし、ピッチを確認する。
「さ、時間だ行くぞ」
大きな声で手を叩きながら小沢先生が控え室へと入ってくる。
一瞬にしてピンと張り詰める空気。
思い思いに鳴らされていた音が一斉に止まる。
各々楽器を抱えて向かう舞台裏。
前の学校の出番が終わり薄暗くなった舞台。譜面台と椅子の位置を確認しながら、一番後ろのトランペットの席に目をやる。
同じく準備をする安斉くんと、一瞬重なる視線と笑顔。
よし、大丈夫。
会場には一平も香子も来ているはずだ。精一杯の練習の成果をみんなに届けたい。
学校紹介と共に明るくなる舞台。
深く、丁寧に深呼吸。
さあ、いざ全国大会へーー。
吹奏楽コンクール地区予選の日は、朝から気持ちのよい快晴だった。
梅雨が明けてからは、一気に夏がやって来たかのように陽射しが強く照りつけていた。
雨が苦手な私にとっては、暑い方がマシだ。
コンクール用の衣装に腕を通すと、いよいよ気合いが入る。
あと何回、この衣装を着ることができるのだろうか。
控え室、一番緊張感がある初日。個人やパートごとに音合わせをし、ピッチを確認する。
「さ、時間だ行くぞ」
大きな声で手を叩きながら小沢先生が控え室へと入ってくる。
一瞬にしてピンと張り詰める空気。
思い思いに鳴らされていた音が一斉に止まる。
各々楽器を抱えて向かう舞台裏。
前の学校の出番が終わり薄暗くなった舞台。譜面台と椅子の位置を確認しながら、一番後ろのトランペットの席に目をやる。
同じく準備をする安斉くんと、一瞬重なる視線と笑顔。
よし、大丈夫。
会場には一平も香子も来ているはずだ。精一杯の練習の成果をみんなに届けたい。
学校紹介と共に明るくなる舞台。
深く、丁寧に深呼吸。
さあ、いざ全国大会へーー。