アオゾラをカナデヨ
「そっか。他の学校も少し聴いたけど、一番よかったと思うよ」
「ほんと?」
「おう、県大会いったな」
なぜ、一平がドヤ顔なんだ。でも、中学の頃からずっと応援してきてくれた、仲間の1人であることは間違いない。
「だといいけど……」
「大丈夫だって!あ、そうだ。安斉ってヤツ、どこ?」
急に声を潜めた一平に、私も囁くように言う。
「あの柱の所、香子と話してる」
少し離れた場所、横顔の安斉くんは本番が終わったからかリラックスした表情で香子と話をしている。
「ほー、なかなか男前だな。香子は莉子の演奏聴きにきたんじゃないのか?」
半ば呆れた声を出す一平。
そうだよね、双子の妹莉子の応援に来てるはずなのに。これじゃあ何が目当てか分からない。
「まあね、でも好きなんだから仕方ないよ」
これは、私の本音でもあるけれど願望とは違う。
「ほんと?」
「おう、県大会いったな」
なぜ、一平がドヤ顔なんだ。でも、中学の頃からずっと応援してきてくれた、仲間の1人であることは間違いない。
「だといいけど……」
「大丈夫だって!あ、そうだ。安斉ってヤツ、どこ?」
急に声を潜めた一平に、私も囁くように言う。
「あの柱の所、香子と話してる」
少し離れた場所、横顔の安斉くんは本番が終わったからかリラックスした表情で香子と話をしている。
「ほー、なかなか男前だな。香子は莉子の演奏聴きにきたんじゃないのか?」
半ば呆れた声を出す一平。
そうだよね、双子の妹莉子の応援に来てるはずなのに。これじゃあ何が目当てか分からない。
「まあね、でも好きなんだから仕方ないよ」
これは、私の本音でもあるけれど願望とは違う。