アオゾラをカナデヨ
♫
「みんな、自分の気持ちにまっすぐに頑張ってきた。必ず、最高の演奏ができる。自分と仲間を信じて、楽しんでいこう!」
野沢先生の言葉で、円陣を組む手に力が入る。
「楽しんでいこう!」
「おーっ‼︎」
さあ、舞台へーー。
私は、本当に吹奏楽が好きだ。ソロ演奏では伝えられない、得られない物がある。
私の音が、みんなの音と重なり一体感を持つ。その感覚を楽しみながら吹く。
もう冷たくない手は、自信に溢れている。
薄暗い舞台の上。この時から、もう審査は始まっているんだ。
譜面台と椅子の位置を調整しながら、一番後ろの席に目をやる。
交わされた視線と笑顔は、2人だけのいつものおまじないのようだ。
よし、やってやろうぜ。そんな安斉くんの声が聞こえてきそうだった。
深く椅子に腰掛け、背筋を伸ばす。
そして視線は指揮者である小沢先生に。
「みんな、自分の気持ちにまっすぐに頑張ってきた。必ず、最高の演奏ができる。自分と仲間を信じて、楽しんでいこう!」
野沢先生の言葉で、円陣を組む手に力が入る。
「楽しんでいこう!」
「おーっ‼︎」
さあ、舞台へーー。
私は、本当に吹奏楽が好きだ。ソロ演奏では伝えられない、得られない物がある。
私の音が、みんなの音と重なり一体感を持つ。その感覚を楽しみながら吹く。
もう冷たくない手は、自信に溢れている。
薄暗い舞台の上。この時から、もう審査は始まっているんだ。
譜面台と椅子の位置を調整しながら、一番後ろの席に目をやる。
交わされた視線と笑顔は、2人だけのいつものおまじないのようだ。
よし、やってやろうぜ。そんな安斉くんの声が聞こえてきそうだった。
深く椅子に腰掛け、背筋を伸ばす。
そして視線は指揮者である小沢先生に。