アオゾラをカナデヨ
ふぅ、とひとつため息をついて安斉くんが切り出す。
「おまえこないださ、オレに初めて会った時の話ししただろ?青いパーカーの……」
「ああ、駅の?」
ハッキリ覚えている、綺麗な空色のパーカー。背の高い安斉くんによく似合っていた。
「うん。でも会ったのはそれが初めてじゃないんだよ」
「えっ?」
どういうこと?
確かに初めて会ったあの時、どこかで会ったような、と思ったけど。それは中学の時の全国大会で私が安斉くんのことを覚えていただけだ。
思いもよらない話に私が不思議な顔をしていると、安斉くんはテーブルに置いていたカバンからペンケースを取り出した。
「これ?見覚えないか?」
青いペンケースに付けられたミサンガを私に見せる。
「ミサンガ?手作り?」
「うん、やっぱ覚えてないか……」
少し残念そうに目を伏せる。
「え?ごめん、なに?」
「おまえこないださ、オレに初めて会った時の話ししただろ?青いパーカーの……」
「ああ、駅の?」
ハッキリ覚えている、綺麗な空色のパーカー。背の高い安斉くんによく似合っていた。
「うん。でも会ったのはそれが初めてじゃないんだよ」
「えっ?」
どういうこと?
確かに初めて会ったあの時、どこかで会ったような、と思ったけど。それは中学の時の全国大会で私が安斉くんのことを覚えていただけだ。
思いもよらない話に私が不思議な顔をしていると、安斉くんはテーブルに置いていたカバンからペンケースを取り出した。
「これ?見覚えないか?」
青いペンケースに付けられたミサンガを私に見せる。
「ミサンガ?手作り?」
「うん、やっぱ覚えてないか……」
少し残念そうに目を伏せる。
「え?ごめん、なに?」