アオゾラをカナデヨ
「あーキレイな空!なんかいいことありそう」
雲ひとつない青空の下を、制服のスカートを膨らませながら歩く。こんな日は何もかもうまくいく、そんな気がする。
「いい天気のたびに、いいことあるのか?」
隣を歩く幼なじみの三浦 一平(ミウラ イッペイ)がいつものように茶化してくる。
「うん。そんな感じしない?」
私の言葉にニヤリと笑って、一平も一緒に空を見上げ眩しそうに目を細める。
線路脇の小さな商店街。まだ朝早いから開いているのはパン屋さんくらいだ。焼きたてのパンのいい香りが鼻をくすぐる。
この道を、もう何度一緒に歩いただろう、あと何回一緒に歩くのだろう……そんなことを考えることすらないくらい、一緒にいるのが自然だった。
少しずつ暖かくなってきた3月末。線路の向こう側に咲く桜の花びらが、春の第一歩を祝福するかのように歩く2人の間に降り注ぐ。
雲ひとつない青空の下を、制服のスカートを膨らませながら歩く。こんな日は何もかもうまくいく、そんな気がする。
「いい天気のたびに、いいことあるのか?」
隣を歩く幼なじみの三浦 一平(ミウラ イッペイ)がいつものように茶化してくる。
「うん。そんな感じしない?」
私の言葉にニヤリと笑って、一平も一緒に空を見上げ眩しそうに目を細める。
線路脇の小さな商店街。まだ朝早いから開いているのはパン屋さんくらいだ。焼きたてのパンのいい香りが鼻をくすぐる。
この道を、もう何度一緒に歩いただろう、あと何回一緒に歩くのだろう……そんなことを考えることすらないくらい、一緒にいるのが自然だった。
少しずつ暖かくなってきた3月末。線路の向こう側に咲く桜の花びらが、春の第一歩を祝福するかのように歩く2人の間に降り注ぐ。