アオゾラをカナデヨ
ドキドキしているのに、安心している自分に驚く。きっとそれは、安斉くんの持つ暖かい空気感だ。
初めてちゃんと話しをするのに、私のことを探る感じもなく、迷わず素直に受け入れてくれている。
こんなの、初めてーー
気になっている男子と話す時、話しの内容が頭に入らないくらいいつも緊張していた。
そんな緊張感とは違う。
お父さんの転勤でここに引っ越してきたこと、お父さんが趣味で吹いていたトランペットを譲り受け中学から始めたこと。
安斉くんが話してくれることが全て頭に、心に入っていく。
「練習、キツイよな」
「あはは、うん。学校内で一番キツイって言われてるよ」
「だろうな。でも、だからみんな上手いんだろうな。コンクール選ばれるか微妙だよ」
自信がないように言うけれど、その表情からは不安は伺えない。
「いやいや、安斉くんなら大丈夫だよ」
「はは、そうか、タイヨウだからな」
「うんうん」
初めてちゃんと話しをするのに、私のことを探る感じもなく、迷わず素直に受け入れてくれている。
こんなの、初めてーー
気になっている男子と話す時、話しの内容が頭に入らないくらいいつも緊張していた。
そんな緊張感とは違う。
お父さんの転勤でここに引っ越してきたこと、お父さんが趣味で吹いていたトランペットを譲り受け中学から始めたこと。
安斉くんが話してくれることが全て頭に、心に入っていく。
「練習、キツイよな」
「あはは、うん。学校内で一番キツイって言われてるよ」
「だろうな。でも、だからみんな上手いんだろうな。コンクール選ばれるか微妙だよ」
自信がないように言うけれど、その表情からは不安は伺えない。
「いやいや、安斉くんなら大丈夫だよ」
「はは、そうか、タイヨウだからな」
「うんうん」