アオゾラをカナデヨ
安斉くんと話していると、全身が暖かい何かで満たされていく。こんな感じは初めてで、私は自分の心をどうコントロールしたらよいのか分からなくなる。
私はこのまま彼を好きになってしまうのだろうか、そう思うほどだった。
程なくして駅に着き、同じホームへと向かう2人。
「もう、コケるなよ」とイタズラに笑う。
「言われると思った」
安斉くんとの会話を意識してしまっている自分に気づいているのに、言葉は自然と口から出てくる。
「ソウは、なんでピッコロ?」
「ん?いや別に。中学の時、色んな楽器吹いてみたらフルートが一番鳴ったから、それだけ」
「えー?なんだよ、こだわりないのかよ」
「え、うん」
電車内でのたわいない会話。
周りの人が見たら、カップルに見えたりするのかな……なんて。
私はこのまま彼を好きになってしまうのだろうか、そう思うほどだった。
程なくして駅に着き、同じホームへと向かう2人。
「もう、コケるなよ」とイタズラに笑う。
「言われると思った」
安斉くんとの会話を意識してしまっている自分に気づいているのに、言葉は自然と口から出てくる。
「ソウは、なんでピッコロ?」
「ん?いや別に。中学の時、色んな楽器吹いてみたらフルートが一番鳴ったから、それだけ」
「えー?なんだよ、こだわりないのかよ」
「え、うん」
電車内でのたわいない会話。
周りの人が見たら、カップルに見えたりするのかな……なんて。