アオゾラをカナデヨ
「お邪魔しまーす」

ちょうど料理が全て出来上がった頃に一平がやってきた。もちろん、ジャージ姿だ。慣れた動作で食卓につく。

「いただきまーす」

私の向かい側がお母さん、隣りが一平。お父さんがいるときはお母さんの隣り。

「んーっ!やっぱり美味い!」

一平は早速お母さんの筑前煮を食べ美味いを連発している。

「相変わらずよく食べるね、一平」

手も口も止まることのない一平の様子を見て半ば呆れ顔の私。

「いいわね、男の子は。ソウも、早く彼氏でもできたらいいのに」

ちょっとお母さん、なんでそこから私の彼氏の話しになるの?たくさん食べてくれるのが嬉しいんだろうけど。

彼女ができた余裕なのか、一平もニコニコしなから私の方を見る。

2人してなによ、彼女がいるのがそんなに偉いのか?
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