アオゾラをカナデヨ
♫
「ソウ!」
練習の帰り道、同じ電車だったのか一平が大きな声を出しながら駆け寄ってきた。
「あれ?今帰り?雨の中練習してたの?」
「まさか!午前中で終わったから、純夏とお茶してた」
「ああ、そう。ふーん」
どうりで、ちゃんと制服に着替えてるし、ご機嫌なワケだ。いつもは練習着のまま帰って来て、制服がぐしゃぐしゃにカバンの中に詰め込まれてる、と一平のお母さんがため息をついていたのを聞いたことがある。
純夏(スミカ)ちゃんは一平の彼女、同じ陸上部の同級生だ。
「おまえも早く、お茶できる相手見つけろよ!」
「余計なお世話!……一平がお茶ね、ふふ」
「なんだよー!」
私、一平とお茶なんてしたことあったかな。
一平は、どうやって純夏ちゃんとの恋が進展したのだろう。一平から告白したとは聞いたが、そんな勇気があったなんて。
グチグチしている私とは大違いだな。
「ソウ!」
練習の帰り道、同じ電車だったのか一平が大きな声を出しながら駆け寄ってきた。
「あれ?今帰り?雨の中練習してたの?」
「まさか!午前中で終わったから、純夏とお茶してた」
「ああ、そう。ふーん」
どうりで、ちゃんと制服に着替えてるし、ご機嫌なワケだ。いつもは練習着のまま帰って来て、制服がぐしゃぐしゃにカバンの中に詰め込まれてる、と一平のお母さんがため息をついていたのを聞いたことがある。
純夏(スミカ)ちゃんは一平の彼女、同じ陸上部の同級生だ。
「おまえも早く、お茶できる相手見つけろよ!」
「余計なお世話!……一平がお茶ね、ふふ」
「なんだよー!」
私、一平とお茶なんてしたことあったかな。
一平は、どうやって純夏ちゃんとの恋が進展したのだろう。一平から告白したとは聞いたが、そんな勇気があったなんて。
グチグチしている私とは大違いだな。