アオゾラをカナデヨ
ー ードキッ!
「あ、すみません!ありがとうございます!」
慌ててペコリと頭を下げて謝る。
ああ、もう!恥ずかしいったら!いったい何につまずいたんだろう。どなたか知りませんが、親切な方どうもありがとう。
空色のパーカー、キレイな色だな……顔、赤くなってるだろうな。
そんなことを考えている私に、思いもよらない声が上から降ってきた。
「大丈夫か?ちゃんと前見ろよ、おチビちゃん!」
空色パーカーの彼が私の腕を掴んで離さないまま、ニヤリと微笑みを私に向ける。
え?チビ?今、チビって言ったよね?
ちゃんと謝ったし、お礼も言ったのに⁈
何かを言い返そうとしたけれど、私の腕から離された彼の大きな手は、意地悪な言葉とは裏腹に優しくてーー。
言葉が、出てこなかった。
そして彼は戸惑っている私に背を向け、私が乗ってきた電車に乗り込んで行ってしまった。
「あ、すみません!ありがとうございます!」
慌ててペコリと頭を下げて謝る。
ああ、もう!恥ずかしいったら!いったい何につまずいたんだろう。どなたか知りませんが、親切な方どうもありがとう。
空色のパーカー、キレイな色だな……顔、赤くなってるだろうな。
そんなことを考えている私に、思いもよらない声が上から降ってきた。
「大丈夫か?ちゃんと前見ろよ、おチビちゃん!」
空色パーカーの彼が私の腕を掴んで離さないまま、ニヤリと微笑みを私に向ける。
え?チビ?今、チビって言ったよね?
ちゃんと謝ったし、お礼も言ったのに⁈
何かを言い返そうとしたけれど、私の腕から離された彼の大きな手は、意地悪な言葉とは裏腹に優しくてーー。
言葉が、出てこなかった。
そして彼は戸惑っている私に背を向け、私が乗ってきた電車に乗り込んで行ってしまった。