アオゾラをカナデヨ
譜面台と楽器を持ち、楽器室へと運ぶために廊下に出る。
「随分しごかれてたな」
そう私たちに声をかけてきたのは安斉くんだ。
「ほんとだよ!なんか恨みでもあんの?もう腕が動かないよ」
麻美は文句を言いながら安斉くんに近寄っていく。
「あはは、お疲れさん。ほら、かしてみ」
笑顔を見せた安斉くんは、麻美と私の譜面台をヒョイと持ち上げ運んでくれる。
「わ、ありがとー!」
自分だって疲れているはずなのに。やっぱり優しいな。
軽々と譜面台を楽器室へとしまい、出てきた安斉くんにもう一度お礼を言うと、そこへ片付け終わった莉子がやってくる。
「ソウ!安斉くんって円谷中学なんだって!」
「え?」
「マーチングの全国大会、一緒に出てたんだよ!」
少し興奮気味の莉子が早口で言う。
ああ、そのことか。
「随分しごかれてたな」
そう私たちに声をかけてきたのは安斉くんだ。
「ほんとだよ!なんか恨みでもあんの?もう腕が動かないよ」
麻美は文句を言いながら安斉くんに近寄っていく。
「あはは、お疲れさん。ほら、かしてみ」
笑顔を見せた安斉くんは、麻美と私の譜面台をヒョイと持ち上げ運んでくれる。
「わ、ありがとー!」
自分だって疲れているはずなのに。やっぱり優しいな。
軽々と譜面台を楽器室へとしまい、出てきた安斉くんにもう一度お礼を言うと、そこへ片付け終わった莉子がやってくる。
「ソウ!安斉くんって円谷中学なんだって!」
「え?」
「マーチングの全国大会、一緒に出てたんだよ!」
少し興奮気味の莉子が早口で言う。
ああ、そのことか。