アオゾラをカナデヨ
ソワソワしている待ち時間は長く感じる。
「そろそろ行って来ます〜」
「ソウ頑張れ!」
麻美と実梨に見送られ部室を出て、下の階にある音楽室で行われているオーディション会場へと向かう。
静かな廊下が緊張感を高める。
あ、カイロ返ってこなかったな……まいいか。
はぁっとピッコロを持つ手をかえながら指を息で温める。
大丈夫かな、指動くかな。
階段の手前まで来ると、登ってくる安斉くんと鉢合わせした。
「ソウ!今から?」
ーードキッ!
「うん、安斉くんは終わったとこ?どうだった?」
「うん、失敗はしなかったよ」
「そっか、よかった」
相変わらずだな。緊張してないわけないのに、なんでこんなに余裕があるんだろう。カイロまで用意していた私とは大違いだ。
「そろそろ行って来ます〜」
「ソウ頑張れ!」
麻美と実梨に見送られ部室を出て、下の階にある音楽室で行われているオーディション会場へと向かう。
静かな廊下が緊張感を高める。
あ、カイロ返ってこなかったな……まいいか。
はぁっとピッコロを持つ手をかえながら指を息で温める。
大丈夫かな、指動くかな。
階段の手前まで来ると、登ってくる安斉くんと鉢合わせした。
「ソウ!今から?」
ーードキッ!
「うん、安斉くんは終わったとこ?どうだった?」
「うん、失敗はしなかったよ」
「そっか、よかった」
相変わらずだな。緊張してないわけないのに、なんでこんなに余裕があるんだろう。カイロまで用意していた私とは大違いだ。