春麗~はるうらら~
ドキドキしながら1-4組の教室へと向かった。
私の高校は偏差値も普通、制服が可愛いといういたって普通の学校。その可愛い制服に憧れてこの学校に受験することに決めたのだった。
今日のことを考えるとドキドキして昨日の夜から眠れなかった。新しい制服を着て何度も何度も鏡の前で見ていた。
紺色のブレザーの中にピンク色のセーター、赤色のチェックの膝上のスカートに胸まで伸びた髪を綺麗におろして変じゃないかとお母さんに何度も聞いた。その度にお母さんは笑いながら似合ってるよって言ってくれた。

ドキドキしながら教室のドアを開けるとすでに10人ほどが来ていた。
皆緊張した顔で自分の席に座っていた。
私も自分の席を確認して座った。
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表紙・目次

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