偽恋からはじめてみました。

「帰るよ!」

「うん!ちょっと待ってー」

机の上を片付けて
急いで聡のもとへ向かった。

「今日、タッキーの授業でさ…」

他愛のない会話が続く。

いつ手をつないでくれるのか
なんてどきどきしていた私は
ほとんど会話が頭に入っていなかった。



でも
結局その日も何も無かった。
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