まさかあなたが私に恋をするとは

まだ口の中に入っている
ご飯やらおかずやらを必死に
飲み込もうと口の中が大忙しになる。


「んぐっ、」


つ、つまった。くるしい。



「んな慌てなくても…
ほらお茶。飲みな。」


コクコクと頷いて、
いつの間にか目の前まで来ていた
河野くんからお茶を受け取り
そのまま流し込んだ。


「…俺の飲みかけだけどな。」


「!?」


あやうく噴き出しそうになるのを堪え
河野くんの顔を凝視する。

そっぽむいて、少し頬が赤く…

じゃなくて

すっごい綺麗な顔してる……

なにこの芸能事務所に入ってそうな
イケメンは…


「ほい、プリン。
スプーンもちゃんとあるで食えよ」


「え!?ぷ、ぷりん?」


「買ったきたってゆったろ」



ん!?まさか私に買ってきてくれたってこと!?

正面にいた美咲を見ればポカーンと
口を開けて私と河野くんを交互に見ていた
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