まさかあなたが私に恋をするとは

『はー、もう。
1時間目から数学とかついてない！』


『とかなんとか言っちゃって。
実はあきは予習してきちゃう系女子でしょ』


『そんな出来た子になりたかったわ…』



『なあ。』



『っ！？
えっと…あたしたち？』


『おぉ。
あのさ、お前ら山本雪乃と仲良いだろ』


『へ、ゆきの？
まあ仲良いけど…なんで？』


『あいつの連絡先聞きたいんだけど』


『ううんと…
とりあえず本人に確認とってみるから
そのあとでもいい…かな？』


『全然。
急にごめんなー、ありがと！』





「…ってなわけで。」


「「いやいやいや！！」」


美咲と私が同時に突っ込む。

一体なぜ、河野くんが私の連絡先を知りたがったのかが不明なままである。


「なに、なんで！？
超怖いんだけど、どーゆーこと！？」


「わかんないよ〜
うちらもそこまでは聞いてないし…」


「こっちだってパニックだっての！
ピアス空いてるし髪色赤いし！
めちゃくちゃ怖かったんだからね！」


「いや一番パニックなのは
雪乃でしょうよ…。
とりあえず、あきもうみも詳しいことはわかんないけど河野くんに雪乃の連絡先を聞かれたってわけね」


「「その通りですボス」」