まさかあなたが私に恋をするとは

「と、とりあえず
返信してやんなよゆきの…」


「う、うん…」



『B組の山本雪乃です!
何か用事があったのかな?(´•ω•`)』



「無難。普通だね。」


「まあ、ね。」


2人で画面を凝視し、既読がつくのを
待っていた…が、

キーンコーンカーンコーン


「「やばい着替えてない!!」」


あわてて着替えを済まし走り出す。

体育館に向かう途中の渡り廊下を走り抜けている時、中庭から声が聞こえた。


「遅刻してんぞ。」


「頑張れ2人とも〜」


笑い声まじりに野次を飛ばされ
誰かと思い声のした方を向けば


茶髪、茶髪、赤髪。

や、ヤンキーだ…!

横で走ってた美咲がぼそっとつぶやく。


「顔文字」


「ぐ、」


笑い出しそうなのを堪え、
ヤンキーたちにぺこりと頭を下げてから
私たちは体育館に入った。

そして先生から注意を受けた。


…そうか、さっきの赤髪の人が
河野仁人くんなのか。
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