まさかあなたが私に恋をするとは


『や、別に用とかは特にないw(´・×・`)
体育遅刻しそーやったな笑
連れが野次飛ばしてごめんな(੭ `;ω;´ )੭』



「いやだから顔文字!!」


「落ち着いて美咲!」


「だって可愛すぎるでしょ
見た目はあんな怖そうにしてるのに…
はっ、これがギャップ萌え…?」


「…よくわかんないけど
多分ちがうと思います美咲さん。」


お昼休み、お弁当を食べながら
例のやり取りを続ける。

さきほどちらっと見ただけだったけど
こわそうな人たちだったなぁ。

私に何か怒ってる様子はなかったみたいだけど、ならどうして連絡先を聞いたりしたんだろう。

…まさか、ほんとに私のことが
すきだったり…


「ってないないない、絶対ない!」


「なにどうしたの雪乃さん」


「あっいや、なんでもない…」


卵焼きを食べるわけでもなく
箸で突きながら恥ずかしくなって俯く。


「で、なんて返すの?」


「ううん…」



『んーん、遅刻しそうになってた私たちが悪いから!大丈夫だよっ』



「…あんた、とことん無難に返すね」


「だってもし気に触るようなこと
言ったらこわいじゃん…?」


「まあわからんくはないけども…」


ヴーッ


えっ返すの早!!



『今からコンビニ行くけど、
なんか欲しいものとかある?』



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