今日から君は幼なじみ以上


「...大丈夫?」


「別に...気にしてないし、釣り合わないのわかってるし」


「そうかな?釣り合うとか関係ないと思うけど?」




「行こう?」と言って手を差し出すと、寧々は不思議そうに首を傾げる。




「んだよその手?」


「一応恋人のフリだからさ、手繋ごうと思ってさ。はぐれても困るし?」


「んな簡単に迷子にならねぇよ」


「けどお前方向音痴だろ?」




寧々は反論出来ずに黙っている。そういうところも可愛いなぁと素直に思う。

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