プレゼント・2
「あんまり見ないで下さいね。散らかってて、恥ずかしいです……。」

私のアパートのお部屋は、お風呂とトイレは別だけど、キッチンと居間は一緒なので、ベッドもドーンと置いてある。

ご飯はいつも、おコタで食べているので……。

「今ご飯用意するんで、座ってて下さいね。」

朝のうちに準備しておいたグラタンを温めて、やはり作っておいたミネストローネを温める。

料理は好きだけど、プロの俊彰さんの口に合うかな……。

ドキドキしながら、温まった料理を並べる。

「美樹ちゃんが作ってくれたの?」

「はい……。チョコは俊彰さんにかなわないし……。楓花ちゃんにグラタンが好きって教えてもらったので……。」

「ありがとう。」
ニッコリ笑ってくれる笑顔にホッと一安心。

「じゃいただこうかな。」

「はい。」

私も座って、ドキドキと俊彰さんが食べてくれるのを待った。


一口スプーンにすくい、冷ましてから口に運ぶ。

「うん、美味しい。」
ニコッと微笑んでくれた。

良かったぁ……。

思わず笑顔になると。

「ありがとう、すごく嬉しい。」
とチュッとホッペにキスされた。

ボッと赤くなると。

「さ、早く食べちゃおう。」
とニッコリ。

私もスプーンを手にすると、2人で楽しくご飯を食べた。
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