プレゼント・2
後片付けも終わってから、私は改めてプレゼントを渡した。

「時計……?」

「はい。ちょっと重たいかな……と思ったんですけど、これからも一緒に時を刻んでいけたらいいな……って。」
しどろもどろしながら伝えると。

ギュッと抱きしめてくれた。

「なんかプロポーズされてるみたい。」

えぇっ??

ビックリしていると。

「だって俺は、この先もずっと、美樹ちゃんと一緒にいようと思ってるよ。」
サラリとなんか、すごい事をいわれたような……?

真っ赤になっていると。

「俺こそ重たいかも……。」
ギューッとさらに抱きしめられた。

「……嬉しい……。」

私がそう言うと。

「あぁ、もう無理……‼」
言ったかと思うと、荒々しいキスをされた。

「……んっ……、は……っ」
思わず俊彰さんの服をつまむ。

離された唇は、またすぐに私の唇をむさぼる。

「……はぁっ……」
息があがり、腰がくずおれると、たくましい腕が私を支えてくれる。

「大事にしたかったから、ゆっくり……と思ってたけど、そんな可愛い事言われたら……、もう無理、待てない。」
スッ……と、私をお姫様抱っこして、私のベットに横たわらせてくれる。

「拒否しないなら……、このまま食べちゃうよ?」
私を上から妖艶な微笑みで見下ろしながら言う俊彰さんに。

ドキドキしながら……。

「私……、スタイル良くないですよ?」

何を言ってるの‼と怒られそうだけど。

私は胸も小さい。
くびれもあんまりないし……。

ガッカリされちゃうかも……と、いつもコンプレックスなのだ。
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