イジワルなカレの愛情表現
自宅へ向かう途中、光り輝く星たちに問い掛けてしまった。



その日の夜、心配した陽菜から電話がかかってきた。

当然陽菜に嘘をつけるはずもなく、私は彼女が電話中にあったことを話した。


陽菜は最後まで口を挟まず聞いてくれて、ひとつだけアドバイスしてくれた。


『どんな形であれ、私は柚香が後悔しないならいいよ』と――。


陽菜には悪いけど、後悔ならもうしちゃっているよ。

永瀬さんのこと、好きにならなければよかったと。


陽菜と話しても、解決策など浮かばなかった。

この先どうしたらいいのか、私はどうしたいのか――。


電話を切った後、考えて悩んでも、悲しくて悔しくて苦しくて。

心は色々な感情に支配されてばかりだった。
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