イジワルなカレの愛情表現
永瀬さんとの関わりが途絶えてしまったら、また以前のような日常が戻ってくるのかもしれない。
だけどそれも考え方だよね。
永瀬さんとのことがなければ、今も昔のままだったのだから。
そう思えば、以前のような日常に戻ってしまっても、耐えられるはず。
そう自分に言い聞かせながら、黙々とシュークリームを頬張り続けた。
定時が過ぎ、木村さんはいつものように早々退社していき、山口室長も今日は予定があるらしく、早々と帰ってしまった。
目黒さんと西垣さんも自分の仕事が終わったのか、帰り支度を進める中、私はいまだにキーボートを忙しなく叩いていた。
「本当に手伝わなくていいの? 今日は時間あるから大丈夫だけど……」
「そうだよ、遠慮しないで」
身支度を整え、いまだに仕事が終わっていない私に声を掛けてくれたふたりに、慌てて手を振った。
「大丈夫です、私もあと少ししたら上げれるので、起きになさらず上がって下さい」
「そう? じゃあ前島さんも早く上がりなさい。戸締りだけよろしくね」
「はい、分かりました。お疲れ様です」
だけどそれも考え方だよね。
永瀬さんとのことがなければ、今も昔のままだったのだから。
そう思えば、以前のような日常に戻ってしまっても、耐えられるはず。
そう自分に言い聞かせながら、黙々とシュークリームを頬張り続けた。
定時が過ぎ、木村さんはいつものように早々退社していき、山口室長も今日は予定があるらしく、早々と帰ってしまった。
目黒さんと西垣さんも自分の仕事が終わったのか、帰り支度を進める中、私はいまだにキーボートを忙しなく叩いていた。
「本当に手伝わなくていいの? 今日は時間あるから大丈夫だけど……」
「そうだよ、遠慮しないで」
身支度を整え、いまだに仕事が終わっていない私に声を掛けてくれたふたりに、慌てて手を振った。
「大丈夫です、私もあと少ししたら上げれるので、起きになさらず上がって下さい」
「そう? じゃあ前島さんも早く上がりなさい。戸締りだけよろしくね」
「はい、分かりました。お疲れ様です」