イジワルなカレの愛情表現
ドキドキしながらもその手に触れた瞬間、思いっきり手を引かれてしまい、そのまま永瀬さんの胸の中に体重を預けてしまった。
「っすみません」
すぐに離れようとしたものの、素早く背中に回ってきた腕がそれを許してくれない。
ギュッと抱きしめられると、頭上から甘い声が降ってきた。
「逃がすわけないだろ? やっと柚香も俺のこと好きになってくれたんだから」
永瀬さんのことが好き。
それは間違いないことだけど、永瀬さんの口から言われてしまうと恥ずかしくなってしまう。
永瀬さんの大きな手が背中や髪に触れるたびに、心が蕩けていく。
幸せな気持ちで埋め尽くされちゃうよ。
願わくはずっとこのままでいて欲しい――そんな思いがよぎるも、慌てて気持ちを切り替え、なんとか顔だけ上げてずっと気になっていたことを聞いた。
「永瀬さん、聞かせてくれませんか?」
「ん? なにを」
掠れた声は甘さを含んでいて、また心臓が締め付けられる。
「だからそのっ……! えっと、永瀬さんは私のどこを好きになってくれたのかな、と思いまして」
「っすみません」
すぐに離れようとしたものの、素早く背中に回ってきた腕がそれを許してくれない。
ギュッと抱きしめられると、頭上から甘い声が降ってきた。
「逃がすわけないだろ? やっと柚香も俺のこと好きになってくれたんだから」
永瀬さんのことが好き。
それは間違いないことだけど、永瀬さんの口から言われてしまうと恥ずかしくなってしまう。
永瀬さんの大きな手が背中や髪に触れるたびに、心が蕩けていく。
幸せな気持ちで埋め尽くされちゃうよ。
願わくはずっとこのままでいて欲しい――そんな思いがよぎるも、慌てて気持ちを切り替え、なんとか顔だけ上げてずっと気になっていたことを聞いた。
「永瀬さん、聞かせてくれませんか?」
「ん? なにを」
掠れた声は甘さを含んでいて、また心臓が締め付けられる。
「だからそのっ……! えっと、永瀬さんは私のどこを好きになってくれたのかな、と思いまして」