イジワルなカレの愛情表現
そんな山田さんから一ヵ月前、謝罪された。

いつも山口室長と親しくしている私に、嫉妬していたと。


ずっと私は永瀬さんとのことで、敵対心を持たれているのだと思っていた。
けれど違ったんだ。


でも山田さんの気持ち、痛いほど分かる。
私だって永瀬さんと山田さんが親しく話しているのを聞いただけで、激しく嫉妬しちゃったもの。


知らなかったとはいえ、悪いことをしてしまったと思う。


そのことを伝えると、山田さんは「可愛い!」と叫び抱き着かれてしまった。


どうやら憧れの人に嫌われていたわけではなかったみたいで、「仲良くしてくれると嬉しい」と言われた時は嬉しかったな。


やっぱり山田さんは年上の女性らしからぬ可愛い一面もあるなと、しみじみ感じた。




「ごちそうさまでした、どれもすっごく美味しかったです!!」

「それは良かった」


永瀬さんが作ってくれた料理はどれも美味しくて、なかなかの量があったのに完食してしまった。
おかげでお腹が苦しい。
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