イジワルなカレの愛情表現
エピローグ【尽くされる日々?と甘い未来】
「柚香、いつも言っているけど洗濯も掃除もしなくていいから」

「……ごめんなさい」


柚香と付き合い始めて一年が過ぎようとしていた。

愛しの彼女は予想以上に〝尽くす女〟で、もっとふたりの時間を増やしたいがために渡した合鍵で、せっせと俺の身の回りのことまでやってくれている。


今日も残業で遅くなってしまい帰宅すると、嬉しいことに柚香が来てくれていたんだけど……。
待っている間、部屋やお風呂の掃除に洗濯までやってくれていたのだ。


柚香のそういうところ、嫌いじゃない。
正直嬉しくも思う。結婚しても、こんな風に一生懸命やってくれるのだろうと、想像してしまうほどに。


けれど柚香だって仕事をしている身で疲れているはず。


すっかりシュンとし落ち込んでいる柚香。
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