イジワルなカレの愛情表現
昨夜、「重い」と言われ彼氏に振られてしまった。

おまけにそれを上司と今後仕事上で関わり合う彼に知られてしまうという、最悪なオプション付き。


追い打ちをかけるように、仕事もうまくいかない。



重なる時は重なるものだ。

それを言ってしまえばそれまでだけど、たった一言で納得できるほど、懐は広くない。


例え尽くす女であっても――。



今後のことを考えれば考えるほど、気が重くなるばかりで自然と大きな溜息が漏れてしまう。

少しすると始業の鐘が鳴り響いた。

気持ち、入れ替えないと。

小さく深呼吸をし、パソコンを起動させ仕事に取り掛かった。
< 31 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop