イジワルなカレの愛情表現
気づけばメニュー表を持つ手が震えてしまっていた。
けれど、それもそのはず。
隣の席にいるのは、永瀬さんと山田さんで間違いないのだから。
しかも会話の内容からして、ふたりっきりで来たんだよね?
同期同士だし、ふたりで呑みに来ても不思議ではないと思う。けれど――……。
思い出すのは、先日の出来事。
山口室長と途中から一緒になり、会社に向かった先で山田さんに会った日のことだった。
あの日、振り返った時見て感じてしまった。
山田さんが私を見る目に、敵意があることを。それはきっと永瀬さんのことが関係しているんじゃないかって、なんとなく予想していたけど……。
その予想は見事的中したってこと? でも本当にただの同期で仲が良いだけかもしれない。
ふたりで呑みに来たからって、特別な関係だったり、感情を持っていたりするとは限らないよね?
必死にそう自分に言い聞かせながらも、このまま隣にいられるわけがない。
陽菜が戻ってきて話をきていたら、確実に私がいるってバレてしまうだろうし。
幸いなことに陽菜は今、電話で席を外している。
彼女の分の荷物も持って、ここを離れないと。
けれど、それもそのはず。
隣の席にいるのは、永瀬さんと山田さんで間違いないのだから。
しかも会話の内容からして、ふたりっきりで来たんだよね?
同期同士だし、ふたりで呑みに来ても不思議ではないと思う。けれど――……。
思い出すのは、先日の出来事。
山口室長と途中から一緒になり、会社に向かった先で山田さんに会った日のことだった。
あの日、振り返った時見て感じてしまった。
山田さんが私を見る目に、敵意があることを。それはきっと永瀬さんのことが関係しているんじゃないかって、なんとなく予想していたけど……。
その予想は見事的中したってこと? でも本当にただの同期で仲が良いだけかもしれない。
ふたりで呑みに来たからって、特別な関係だったり、感情を持っていたりするとは限らないよね?
必死にそう自分に言い聞かせながらも、このまま隣にいられるわけがない。
陽菜が戻ってきて話をきていたら、確実に私がいるってバレてしまうだろうし。
幸いなことに陽菜は今、電話で席を外している。
彼女の分の荷物も持って、ここを離れないと。