ヤンキーなんて大嫌い!
#キケンな帰り道
ふと時計を見たら10時を回っていた。
「私、もう遅いから帰るねっ。」
「えぇ~。もう帰っちゃうの?」
と、真宏くんが。
こんなこといってくれるなんて、嬉しいな!
「俺がおくってく。」
と、桐島くん。
「気を付けるんだぞー」
と、蓮くんが。
「またな理子ちゃん☆」
と、龍くんが。
「理子、いくぞ。」
「あ、うん!」
桐島くんのバイクに乗る。
やだなーまたあんなに速いのかなぁ~?
「…理子、もしかしてバイク怖い?」
うへ?!テレパシーっすか?!
「うーん。苦手かなぁ。」
速いものは大抵嫌い。ジェットコースターとか。
「しゃーねーから歩いていったる。」
桐島くんはどこまで優しいんだ!
「ありがとう!」
街をぬけ、細い道に差し掛かった瞬間…
「そこのお熱いカップルちゃーん!こんな時間までなにしてんのぉ~?」
5人の男たちが近付いてくる。
「…っ桐島くん!逃げようよ…。」
ありゃ?反応なしですか?こんなときに?
「シカトはよくねーんじゃねーの?」
5人のうちの1人が殴りかかってきた。
「桐島く……」
…バギャッ!
ードスッ!
なにが…起きたの?
桐島くんは無傷。地面に目を向けたら、
5人の男が伸びていた。
「オマエッ…だ、誰だよ…!?」
「桐島ですけど。」
それを聞いた男たちは慌て始めた。
「き…桐島!?」
「くそぉッ!」
あっさり男たちはにげてった