ヤンキーなんて大嫌い!
黒崎会に乗り込んでから、だいたい1時間がたとうとした。
辺り一面血だらけだ。でもなんだかゾクゾクする…。
俺もまざりたい……そう思ったときだ。
ーバンッ!
みんな一斉に扉へ目を向けた。
そこにいたのは………15くらいの男と俺とおない年に感じる少女が立っていた。
少女の目は真っ暗だった。絶望と憎しみに溢れていた。
そのとき俺はしまったと思った。
まだ小さいのに自分の家が壊され、身内を殺され、親しい仲間たちも殺され……。
俺はなんてことをしてんだ。
少女は俺がいることに気付いてない。