焦れきゅんプロポーズ~エリート同期との社内同棲事情~
智美が出て行った後、俺はシャワーを浴びて、ボクサーパンツ一枚の格好でリビングの床に大の字で転がった。
網戸にして開け放った窓から、生温い風が吹き込んでくる。
せっかく汗を流した後なのに、背中にジワッと汗が伝うのを感じた。
天井を見上げたまま、胸を上下させて大きく息を吐く。
そのまま無意識に指で唇をなぞった。
久しぶりに交わした深いキスの甘さに、ドキッとしたのは俺だけか。
泣くほど嫌がるってことは、智美の方はもう俺と完全に別れたつもりでいるんだろう。
「……はああ……」
ギュッと目を閉じて、頭の下で指を組んで、枕替わりにした。
俺は、何をわかってないんだろう。
六年付き合った彼女だ。
智美のことは誰よりもわかっていると思っていた。
けれど、智美から面と向かってそう言われてしまうと、俺の独りよがりな自信も大きく揺らぐ。
「……どうでもいいってなんだよ……」
そんな言葉で一方的に終わらせられて、俺はどうしたらいいんだ。
「……ああ~……熱」
身を纏う空気は熱い。
この暑さを感じる度に、智美と付き合い始めて『○年』と意識してきた。
そうか。またこんな季節が巡って来た。
俺と智美の七年目はもう巡り来ないんだろうか。
網戸にして開け放った窓から、生温い風が吹き込んでくる。
せっかく汗を流した後なのに、背中にジワッと汗が伝うのを感じた。
天井を見上げたまま、胸を上下させて大きく息を吐く。
そのまま無意識に指で唇をなぞった。
久しぶりに交わした深いキスの甘さに、ドキッとしたのは俺だけか。
泣くほど嫌がるってことは、智美の方はもう俺と完全に別れたつもりでいるんだろう。
「……はああ……」
ギュッと目を閉じて、頭の下で指を組んで、枕替わりにした。
俺は、何をわかってないんだろう。
六年付き合った彼女だ。
智美のことは誰よりもわかっていると思っていた。
けれど、智美から面と向かってそう言われてしまうと、俺の独りよがりな自信も大きく揺らぐ。
「……どうでもいいってなんだよ……」
そんな言葉で一方的に終わらせられて、俺はどうしたらいいんだ。
「……ああ~……熱」
身を纏う空気は熱い。
この暑さを感じる度に、智美と付き合い始めて『○年』と意識してきた。
そうか。またこんな季節が巡って来た。
俺と智美の七年目はもう巡り来ないんだろうか。