焦れきゅんプロポーズ~エリート同期との社内同棲事情~
「なっ……」
勇希が驚いた目をして私を振り返った。
やっぱりこうして見ると顔が赤いし、なんだかちょっと涙目だ。
勇希から微妙な抵抗を感じるけれど、構わずグイグイ腕を引っ張って、ついさっきまで私が眠っていたベッドに寝かせた。
その時には勇希も諦めたのか、大人しく横になってくれた。
とにかく会社に電話させなきゃ、と、一度リビングに出て勇希の携帯を手に再び戻る。
勇希はベッドの左に寄って、左側を向いて少しだけ丸くなっていた。
そんな姿に、ほんのちょっと微笑んでしまう。
そうだよね。寝心地が良くて当たり前だ。
何日もリビングの床で眠っていたら、身体だって痛いし、熟睡出来なくて当然だ。
そんなことすら気遣うことを忘れていた自分が、さすがに申し訳なかった。
勇希、と声をかけようとすると、勇希は目を薄く開けて私を見上げていた。
ちょっと潤んだその瞳に、ドキッとしてしまう。
「……こっち側、シーツ冷たい。……気持ちいい」
もう具合の悪さを隠すのも諦めたのか、勇希はボーッとした表情でそう言った。
それを聞いてわずかに苦笑しながら、私は軽く腕組みをする。
「それだけ勇希の熱が高いってことでしょ。ほら、起きてられるうちに上司に電話して……」
「それだけじゃないよ。俺のスペースだから、今でもこっち側空けてくれてるんだろ」
携帯を手渡そうとしてそう言われて、思わずビクッと身体を震わせた。
勇希が驚いた目をして私を振り返った。
やっぱりこうして見ると顔が赤いし、なんだかちょっと涙目だ。
勇希から微妙な抵抗を感じるけれど、構わずグイグイ腕を引っ張って、ついさっきまで私が眠っていたベッドに寝かせた。
その時には勇希も諦めたのか、大人しく横になってくれた。
とにかく会社に電話させなきゃ、と、一度リビングに出て勇希の携帯を手に再び戻る。
勇希はベッドの左に寄って、左側を向いて少しだけ丸くなっていた。
そんな姿に、ほんのちょっと微笑んでしまう。
そうだよね。寝心地が良くて当たり前だ。
何日もリビングの床で眠っていたら、身体だって痛いし、熟睡出来なくて当然だ。
そんなことすら気遣うことを忘れていた自分が、さすがに申し訳なかった。
勇希、と声をかけようとすると、勇希は目を薄く開けて私を見上げていた。
ちょっと潤んだその瞳に、ドキッとしてしまう。
「……こっち側、シーツ冷たい。……気持ちいい」
もう具合の悪さを隠すのも諦めたのか、勇希はボーッとした表情でそう言った。
それを聞いてわずかに苦笑しながら、私は軽く腕組みをする。
「それだけ勇希の熱が高いってことでしょ。ほら、起きてられるうちに上司に電話して……」
「それだけじゃないよ。俺のスペースだから、今でもこっち側空けてくれてるんだろ」
携帯を手渡そうとしてそう言われて、思わずビクッと身体を震わせた。