好きの重さ
《ね!今週どこに行く?私は美味しいものが食べたいな、って思ってて!》

彼女は犬みたいに表情が、コロコロ変わる。

彼女とボクは全くの正反対だ。

『ぼくはなんでもいいよ。』

そう答えた。彼女はそれが気に入らなかったようだ。

《また、それだ…!!いっつもいっつもどこでもいいって!》

と、言われてもボクの行きたいとこなんて無いな、って。






余命1年の宣告を受けた時からボクの時間の進みがとても早いような気がする。
どんどん【死】という場所に引き込まれていような。
どんどん引きずられてく、そんな感覚。
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