〜 いぬ 〜

早紀ちゃん

あと2つの夜を過ごしたら、僕はあの部屋に行くことになったんだ。
 
暖かい春の風を感じることの出来ない牢屋
 
僕は怖かった
 
このまま奥の部屋に行ったら早紀ちゃんに会えない気がしたから。
 
早紀ちゃんを待つことしか出来なかった
希望は薄かった
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