恋はまるで、粉雪のようで。
すぐに美佐へオッケーの返事をして、詳しい待ち合わせのことを連絡してもらうことにした。


その日の夜、仕事を終えて家に着いたのは21時。


櫂くんに『いま着いたよ』ってメッセージを送ったら、すぐに電話が鳴った。


「はい、もしもし」


「ひなたさん、お疲れさま」


「ごめんね、遅くに」


「電話してくれれば良かったのに」


「でも、櫂くんがいま何してるかわからないから」


「スマホの前で正座して、鳴るのを待ってた」


「ほんとに?」


「正座は嘘だけど、声が聞きたかったから待ってたのは本当だよ」


櫂くんの言葉は、私をどんどんドキドキさせる。


「ありがとう」


「やっぱり、週末は忙しいんだね」


「そうだね」


週末、で思い出して、来週の日曜に祐子と美佐に会うことを話した。




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