恋はまるで、粉雪のようで。

頼りたい人は、一人だけ

毎日仕事に追われ、残業し続けて迎えた金曜日。


久しぶりにお姉ちゃんから電話があった。


『ひなた、元気にしてる？


こっちは、みんな元気よー。


４月から小春が小学生だから、お祝いも兼ねて明日から大阪へ泊まりで行ってくるからね。


ひなたも誘いたかったけど、仕事忙しい時期だもんね、ごめんね、またゆっくり。


おみやげ買ってくるから、じゃあね』


留守電に早口でまくしたてるお姉ちゃんは、声が弾んでいた。



小春の入学祝いは、入学式で着るワンピースを一緒に選びに行って、プレゼントした。


あれからもう、１か月以上たつんだな。


月日がたつのは、本当に早い。


こんなペースだったら、あっという間におばあちゃんになってしまいそうだ。