恋はまるで、粉雪のようで。
新しい生活
櫂くんは、私が日曜仕事している間に、窓ガラス修理の手配をしてくれて、その日の午後にはキレイに直った。


修理会社がくるまでの間にホームセンターで防犯グッズを買い、取りつけてくれた。


私が20時すぎに玄関に入ったら、カレーのいいにおいが漂ってきた。


「櫂くん、ただいま」


「おかえり」


リビングからヒョコッと顔をのぞかせた櫂くんは、なんだかとても楽しそうだった。


「ごめん、勝手にキッチン借りてカレー作っちゃった」


「今日はいろいろとありがとう、おいしそうだね」


「早く食べよう」



櫂くんのカレーは、シンプルだけどとてもおいしかった。


「すごくおいしい」


「箱に書いてある通りに作っただけだけどね」


「あっでも、それが一番おいしいらしいよ」


それから、今日あったことをいろいろ話してくれた。


「窓ガラス修理代とか、防犯グッズやカレーの買い物のお金払うからね」


「それはいつでも構わないけど」


「あとね、えっと・・・」


「うん、なに?」



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