恋はまるで、粉雪のようで。
私はやっぱり、櫂くんのことが好きなんだ。


女の子と歩いていたのは誤解だったわけだし。


私の気持ちを、正直に伝えたかった。


年下だけど、頼りになるし。


好みのツボが、一緒だし。


だから、もう一度、櫂くんに想いをぶつけたかった。



「櫂くんのこと、好きだよ」



櫂くんは、照れていたけど、


「俺も、ひなたさんが好きすぎて、困ってる。


少しも離れたくなくて」


私の大好きな笑顔でこたえてくれた。



「あとね、合鍵持ってて欲しいんだけど、ダメかな・・・」


「いいの?」


「うん、いつでも来てくれたら嬉しい」


「大切にする」



それから、カレー味のキスを何度もして。


櫂くんの腕に抱かれて、眠りについた。



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