桃色アルバム
「遅いよ、あんたら。何もたもたしてたんだい」
「おまえらが騒ぐから、よけい出られなかったんだろうが。すっげえ注目あびたんだぜ」

ため息をつきながらも、熱がこもった砂浜をのそのそと歩く。

崎野と川嶋が広げたシートに荷物を放り投げると、さとことゆりかが上に来ていたパーカーを脱いだ。


2人とも、ビキニを着ている。
そして、ケイタが驚いたのはさとこのスタイルのよさだった。

すらりと足がのび、ウエストのくびれがしっかりとついている。
そして、中2とは思えないほど胸が膨らんでいた。
水着のせいか、さとこがより大人っぽく見える。

ゆりかは、さとこのように大人っぽいというよりも、かわいくてむしろ子供っぽかった。

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