桃色アルバム
「げほっ・・・・ぉえ」

「ざまぁみろ」

顔を出した渡部がニヤリと笑い、すごいスピードで泳いでいった。


「ちくしょう、渡部のやつ」
「やられたぜ」


顔を見合わせ、仕方なく2人は岸へ泳ぎだした。



「やっと帰ってきた」
「遅いぞ」

上野からビーチボールを投げられ、キャッチする。

「仕方ねえじゃねえか。渡部に裏切られたんだ」

崎野がジロリと渡部を見ると、渡部がわざと怖がるマネをした。

「じゃ、チーム組むか」
「一人あまるぜ」

「それなら、川嶋が審判」

ケイタが驚いて川嶋を見ると、照れくさそうに頭をかいていた。
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